もうすぐVTuberの歴史が動くかもしれない話

 この記事は、mast Advent Calendar 2021の18日目の記事です。

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 タイトルの通り、最近、Vtuberの界隈が大きく動き出しそうな予感がしています。

 

 

 2016年の12月1日に、YouTubeにこんな動画が投稿されました。

www.youtube.com

 バーチャルYouTuberキズナアイ』のデビュー動画です。この動画から、バーチャルYouTuber、ないしVtuberの歴史が始まったと言えましょう。

 この動画が投稿されてから5年経ち、A.I.Channelのチャンネル登録者数は約300万人おり、バーチャルYouTuberの中でトップです。しかし、先日、同チャンネルからキズナアイの無期限活動休止が発表されました。この発表があってから、同業のVTuberやファンの間ではそれなりにざわついていた記憶があります。バーチャルYouTuberの第一線で活動してきたトップが活動休止となり、ある意味で、歴史の一つが途切れた、と考えられるかもしれません。

 

 

 

 しかし、歴史が変わる、というのは、閉じていく方向の話だけではありません。今、Vtuberに新しい流れがやってきているのです。

 

 

 Vtuberは、企業や団体に属しているかで、大きく「企業勢」と「個人勢」に分類されます。プロデュースや案件等のサポートが充実している点から、チャンネル登録者数、同時接続数などで、一般的に個人勢より企業勢の方が、優位になりやすい傾向があります。その企業勢の中でも、現在はカバー株式会社が運営する「ホロライブ」と、ANYCOLOR株式会社が運営する「にじさんじ」の二つのグループが大きな派閥を形成しています。その他にも、「ぶいすぽっ!」「神椿スタジオ」など、活動規模や方向性の異なる様々なVTuberグループが存在しています。

 

 これから生まれるVtuberグループに、注目のグループがあります。

 

 まず一つ目は、「merise(ミライズ)」です。渋谷ハル、CrazyRaccoon、まふまふ、そらるという、プロデュース力に定評のあるメンバーが運営陣についています。彼らのプロデュースの下でどのようなVtuberがどのような活動をしてくれるのか楽しみです。

merise-vt.jp

 

 二つ目は、「VEE」です。これは、SonyMusicが運営するバーチャルタレント育成・マネジメントプロジェクトです。現在活動している企業勢Vtuberは、運営元の企業がアプリ開発などを主の業務としていたベンチャー企業であることが多いです。しかし、このVEEは、プロデュースのノウハウやリソースがとても大きいSonyMusicがプロデュースを行います。そのため、所属するVtuberに十分な支援が充てられることが期待されます。

vee-official.jp

 

 この二つの新しいVtuberグループに共通するのは、コンテンツのプロデュースについて大きなノウハウがある、ということです。ホロライブやにじさんじが数年かけて形成したプロデュース力に匹敵し得るものを、この二つのグループが既に持っていると私は感じています。

 もしかすると、Vtuber業界に新しい風を呼び込む存在となるかもしれません。

 

 2022年のVtuber業界の動きに、注目していきたいと思います。

 

(記事の内容に関係は無いですがmast20AdCは今書いてます)